企業の操業停止と設備メンテナンス：8月、浙江新安、山東東岳、内モンゴル恒業成、湖北興発、唐山三友などの有機シリコーン大手企業が同時に操業停止を発表し、原料ゴムおよび107ゴムの見積もりを一時停止しました。同時に、山東、浙江、新疆の4つの単体企業が集中メンテナンスを実施すると発表し、停止対象の生産能力は100万トンを超えます。メンテナンス期間は未定で、多くの設備が低負荷で稼働しており、国内有機シリコーン市場の供給は大幅に縮小しています。

有機シリコーンの価格変動：9月中旬、国内有機シリコーン市場は低調で、単体メーカーの新規取引は全般的に振るわず、一部のメーカーが試験的に200元/トンの値上げを行ったものの、中下流の出荷は滞り、利益は圧迫され、高値での購入意欲はほぼ失われました。コストが下がらずむしろ上昇する中、単体メーカーの損失リスクはさらに拡大しています。DMCの価格は10,700〜11,200元/トンで安定しています。9月14日現在、107ゴムの主流価格は11,500〜12,000元/トン、シリコーンオイルの主流価格は13,500〜13,800元/トンとなっています。

特許出願：8月19日、山東東岳有機シリコーン材料株式会社が「3H-ヘプタメチルトリシロキサンの合成方法」に関する特許を出願しました。この発明により、Si-H結合の制御可能な導入と触媒の再利用が可能になり、生産効率と安全性が向上しました。江蘇科聖智能装備株式会社も「有機シリコーン単体の合成方法および流動床反応器」に関する特許を出願しており、塩化メチルの一回転化率が高く、製品選択性に優れています。

エルケム、初の100％リサイクル有機シリコーン製品で受賞：8月5日、エルケムは初の100％リサイクル有機シリコーン製品 SILCOLEASE REシリーズ を発表し、BIGより「年間サステナブルプロダクト賞」を受賞しました。本製品は有機シリコーン廃棄物を高性能の新型離型コーティングに転換しており、製品1kgあたりのカーボンフットプリントはわずか1.1kg CO₂換算で、世界平均を大きく下回ります。