老化後の硬度上昇:試験・架橋・揮発分・充填剤のどれを先に確認するか
200℃ 熱風老化後の硬度上昇を、生ゴム、シリカ、架橋系の単独問題と決めつけることはできません。伸び・反発の低下、質量損失、圧縮永久ひずみの増大、収縮、亀裂を確認し、「試験条件―架橋度―揮発成分―充填剤―生ゴム構造―実使用媒体」の順で調べます。
架橋不足品は老化中に追加架橋し、低分子や加工助剤の損失は収縮・硬化を起こします。シリカ表面や分散も弾性率を変えるため、シリカ量だけを下げる方法は不十分です。
硬度上昇に伴う変化
硬度は押込み抵抗のみです。密封には反発、圧縮永久ひずみ、引張・引裂、寸法安定性、媒体耐性が必要です。表1を併せて評価します。
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観察
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方向
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追加確認
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硬度↑・伸び↓
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追加架橋/酸化/脆化
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引張、伸び、亀裂、架橋
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硬度↑・質量↓
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低分子損失
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質量、寸法、揮発分
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硬度↑・収縮
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損失/二次加硫
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記録、寸法、質量
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硬度↑・圧縮ひずみ↑
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回復低下/網目損傷
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圧縮、温度、時間、設計
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表面硬・内部軟
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厚さ/O2/温度勾配
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断面、炉、寸法
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ロット差
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原料/混練/架橋
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COA、記録、曲線
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最初に老化条件を確認する理由
· 同じ「200℃ 老化」でも時間、媒体、試験片、炉、測定が異なれば比較できません(表2)。
· ASTM D573 は熱風による加硫ゴムの物性変化を評価しますが、寿命へ直接換算できません。硬度スケール、厚さ、温度、読取条件を固定します。
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条件
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統一内容
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温度
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実温度、許容差、測定位置
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時間
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時間、連続/サイクル
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媒体
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熱風、密閉、不活性、油等
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試験片
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シート、Oリング、圧縮状態
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寸法
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厚さ、断面、面積
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炉
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換気、風速、装填、均一性
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調整
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冷却、放置、測定温度
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硬度
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Shore A、読取時間、厚さ
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基準
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同一ロット未老化品
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生ゴムが老化硬度へ与える影響
· 生ゴムは主鎖、側基、ビニル等、分子量を決めます。分布は混練と網目、反応基は架橋、低分子は質量損失、ロットは充填剤結合と架橋応答に影響します。
· 200℃ という条件だけでフェニルシリコーンを必須とは判断できません。低温、媒体、反発、コスト、加工も重要です。
· IOTA はメチルビニルシリコーンゴム、フェニル生ゴム、フェニルシリコーンゴムの比較を支援します。
シリカ添加量だけでは判断できない理由
シリカは硬度、引張、引裂、レオロジー、反発、加工に影響します。銘柄、比表面積、表面処理、分散、水分・不純物、構造制御剤、混練温度、添加順を確認します。減量で補強や寸法安定性が下がる場合があります。
架橋系でさらに硬化する理由
一次架橋不足は 200℃ で継続します。二次加硫の温度・時間・換気差は初期状態を変えます。過酸化物の種類、量、分解、副生成物除去も影響します。付加系ではビニル/Si-H、触媒、抑制剤、汚染を確認し、過架橋による伸び低下も防ぎます。
各要因を分離する方法
原料ロット、混練、成形を一定にし、一変量の小規模対照と反復を行います(表3)。
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対照
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一定
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一変量
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観察
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生ゴム
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充填剤/架橋
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ロット/材料
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物性、質量
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シリカ
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生ゴム/架橋
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型/量/処理
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硬度、引張、引裂、分散
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架橋
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生ゴム/充填剤
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剤/比/時間/温度
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曲線、硬度
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二次加硫
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全配合
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時間/温度/換気
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質量、硬度、臭気
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使用
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同一製品
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熱風/実媒体
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硬度、体積、密封
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追加で測定する密封特性
漏れが問題なら、硬度だけより圧縮永久ひずみと実装状態の密封試験が重要です(表4)。
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試験
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判断価値
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硬度
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弾性率、密封単独ではない
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引張強さ
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荷重保持
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破断伸び
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脆化/余裕
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質量
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揮発/吸収/移行
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体積/寸法
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収縮/膨潤
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圧縮永久ひずみ
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圧縮後回復
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反発
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動的回復
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表面/断面
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亀裂、気泡、凝集
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実密封
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実条件の漏れ
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選定前に確認する使用条件
連続/ピーク温度、時間、雰囲気/真空/蒸気、油/燃料/溶剤/薬品、断面、圧縮率、溝、静的/動的、許容変化、架橋/二次加硫、不良、規格を確認します。「200℃ シリコーン」だけで選びません。
推奨検証手順
· 初期硬度、引張、伸び、質量、寸法を記録し、ロット、混練、架橋曲線、二次加硫を確認します。統一条件で老化・調整後、全項目を再測定します。
· 圧縮状態での老化、表面/断面観察、生ゴム・シリカ・架橋の一変量対照、実媒体、温度サイクル、複数生産ロットを追加します。
よくある誤解
· 硬いほど耐熱性が高い。
· 硬化は必ずシリカ過剰。
· シリカを減らせば解決。
· 熱風合格で全 200℃ 媒体に使える。
· 初期硬度が同じなら老化も同じ。
· フェニルは常にメチルビニルより良い。いずれも総合データなしには成立しません。
推奨診断順序
· 条件を統一し、硬度を質量、寸法、伸び、圧縮永久ひずみと関連づけます。一次/二次架橋、生ゴムロット、反応基、低分子、シリカ、配合剤を確認し、一変量対照後、実媒体・圧縮率・温度サイクルで検証します。
· IOTA Silicone Oil (Anhui) Co., Ltd. はシリコーン生ゴム、フェニル材料、シリカ、配合材料の候補整理を支援します。データなしに単一原料だけを変更することは推奨しません。
関連製品情報
· 200℃ 老化後の硬度、伸び、圧縮永久ひずみに明確な要求がある場合、以下の IOTA 耐熱シリコーン材料を確認し、実媒体、架橋系、密封構造で検証してください。
· IOTA-34 Phenyl Silicone Gum HTV
· IOTA HCR 2980 U
· IOTA HCR 2950 U
FAQ
200℃ 後の硬度上昇は正常ですか?
一定の変化はあり得ますが、許容は時間、方法、規格によります。伸び、質量、圧縮永久ひずみも確認します。
架橋不足でなぜ硬くなりますか?
後の 200℃ 老化中に追加架橋するためです。
シリカが多いほど上昇しますか?
一概に言えません。種類、処理、分散、構造制御剤、生ゴム、架橋網目も影響します。
Shore A だけで失敗を判断できますか?
できません。圧縮永久ひずみ、反発、寸法、亀裂、膨潤、組付けも必要です。
熱風老化は熱油老化を代替しますか?
できません。酸化、膨潤、抽出、媒体作用が異なります。
二次加硫は長いほど安定しますか?
いいえ。過度な温度や時間も物性を変えます。
200℃ O リングは必ずフェニルですか?
いいえ。低温、媒体、機械特性、加工条件で決めます。