RTV(室温硬化型シリコーンゴム)とHTV(高温加硫型シリコーンゴム)にはそれぞれ異なる強みがあります。どちらが優れているかは用途によって異なります。
1. 機械強度・耐久性
HTVの方が優れています。
高温加硫によって高密度の架橋構造が形成されるため、引張強度、引裂強度、耐久性が高くなります。
RTVは主にシーリングや接着用途に適しています。
2. 耐熱性能
HTVの方が高温に強いです。
一般的に -50℃~250℃ で長期間使用でき、特殊グレードでは 300℃以上 に対応可能です。
RTVも優れた耐熱性を持ちますが、長期使用温度は通常 200℃前後 です。
3. 電気絶縁性能
HTVの方が優れた絶縁性能を持ちます。
高い絶縁耐力、体積抵抗率、耐トラッキング性を備えており、高電圧用途に適しています。
RTVも良好な絶縁性能を持ちますが、極端な高電圧環境ではHTVに及びません。
4. 加工・施工性
RTVの方が便利です。
加熱設備が不要で、室温で硬化します。
電子部品の封止、建築シーリング、現場補修などに最適です。
HTVは専用設備による高温成形が必要で、大量生産向けです。
選定のポイント
HTVを選ぶべき場合:
高い機械強度、耐引裂性、高温耐久性、高電圧絶縁性能が必要な場合。
代表例:自動車部品、航空宇宙部品、高圧絶縁体、精密シール。
RTVを選ぶべき場合:
室温硬化、施工の容易さ、柔軟なシーリングや電子封止が必要な場合。
代表例:電子部品保護、建築用シーラント、現場補修。
まとめ
最高レベルの性能を求めるならHTV。
施工性や使いやすさを重視するならRTV。
HTVは高性能な工業用途向け、RTVはシーリングや現場施工向けの選択肢です。
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