白金触媒は、付加型液状シリコーンゴム(LSR)、シリコーンゲル、シリコーン封止材の硬化における重要な成分です。触媒活性、安定性、触媒毒への耐性が、硬化速度、透明性、製品寿命に大きく影響します。
IOTA白金触媒シリーズ
IOTA 81シリーズ
メチル系シリコーンゴムや封止材向けの汎用触媒。
IOTA 82シリーズ
フェニル系シリコーンやLED封止向け。耐熱性・耐黄変性に優れています。
IOTA 83シリーズ
ポリエーテル変性シリコーンオイルやアミノ変性シリコーンオイル向け。
IOTA 8500
高純度塩化白金酸。研究開発や触媒合成用原料。
IOTA 84611 / 84612
反応抑制剤。付加反応速度を制御し、可使時間を延長します。
IOTA 81シリーズ主要グレード
IOTA 8111
1500 ppm、標準汎用タイプ。
IOTA 8113
3000 ppm、性能とコストのバランス型。
IOTA 8112
5000 ppm、高活性タイプ。
IOTA 8116
20000 ppm、高濃度タイプ。精密電子封止向け。
遅延硬化シリーズ
IOTA 8117
短時間遅延型。高速硬化プロセス向け。
IOTA 8152 / 8153 / 8154
長時間遅延型。長い作業時間が必要な用途向け。
特殊機能シリーズ
IOTA 8118A / 8118B
硫黄、リン、アミンなどによる触媒失活に強い耐触媒毒タイプ。
IOTA 8150 / 8151
耐熱・耐黄変タイプ。高温硬化や高透明製品向け。
IOTA 8119
水系シリコーンシステム向けの水溶性タイプ。
白金触媒の選び方
触媒活性で選ぶ
一般的なシリコーンゴムには1500~5000 ppmが適しています。
電子封止や光学用途には20000 ppmの高濃度タイプがおすすめです。
可使時間(Pot Life)で選ぶ
短時間硬化には標準タイプまたは短時間遅延タイプを使用します。
長時間作業が必要な場合は8152~8154を選択します。
使用環境で選ぶ
高温硬化や黄変防止には8150または8151が適しています。
硫黄やアミンなどの不純物が含まれる場合は8118A/Bを推奨します。
市場動向
EV(電気自動車)、電子封止材、LSR市場の拡大に伴い、白金触媒の需要は継続的に増加しています。
業界予測では、今後も年間**20~25%**程度の成長が見込まれています。
まとめ
標準用途: 8111、8112、8113
少量添加用途: 8116
長い作業時間が必要な場合: 8152~8154
耐触媒毒用途: 8118A/B
耐熱・耐黄変用途: 8150/8151
水系システム用途: 8119
硬化速度、可使時間、使用環境に合わせて適切な白金触媒を選択することが、付加型シリコーンシステムの性能を最大限に引き出す重要なポイントです。
|