製品概要
エポキシフェニルシリコーンオイル IOTA-279 は、エポキシ基で末端化されたフェニルトリシロキサンであり、両末端にグリシジルフェニルトリシロキサンを有する高性能シリコーン改質剤です。本製品は無溶剤で、無色~淡黄色の透明な液体であり、エポキシ樹脂の構成成分としての機能と、高分子材料の改質効果を兼ね備えており、材料の総合性能を大幅に向上させることが可能です。
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主な特長と機能
多様なシステムとの互換性
– エポキシ樹脂の活性成分として、硬化反応に直接関与し、樹脂ネットワーク構造を最適化します。
– ポリウレタンシステムにおいては、アミンによる鎖延長やイソシアネート反応を通じて、化学結合による改質が可能です。
– ポリカーボネートの加工においては、共重合や直接添加の形で新たな性能を材料に付与できます。
性能向上効果
– 機械的特性の強化:材料の凝集エネルギー密度を低減し、耐衝撃性や破断伸びを向上させ、脆性の課題を解決します。
– 環境耐性の向上:耐高低温性(-50℃~200℃)、耐加水分解性、耐候性を同時に強化し、屋外使用寿命を延ばします。
– 特殊機能の付与:体積抵抗率>1×10¹⁴Ω·cmの優れた絶縁性と原子状酸素への耐性を持ち、航空宇宙などの高機能分野にも対応可能です。
主な技術パラメータ
– 外観:無色~淡黄色の透明液体
– エポキシ当量:260~340 g/equ(HCl-ピリジン滴定法)
– 屈折率(25℃):1.474(アッベ屈折計による測定)
– 粘度:15~30 cst(回転粘度計による測定)
用途と使用方法
エポキシ樹脂システム
プレポリマーに直接添加します。推奨添加量は樹脂重量の5~15%で、一般的な硬化プロセスにより共有結合ネットワークを形成し、柔軟性と耐クラック性を大幅に向上させます。
ポリウレタンシステム
– アミンによる鎖延長:ジアミンと1:1のモル比で混合し、鎖延長反応により低温での反発弾性を改善します。
– イソシアネート反応:ポリオール成分の一部を置換し、酸開環反応によってシロキサン-ポリウレタンブロック共重合体を形成、耐熱性および耐黄変性を向上させます。
ポリカーボネートシステム
– 共重合改質:重合段階で導入し、高透明・高耐衝撃性のPC/シロキサン共重合体を製造します。
– 加工助剤:射出成形や押出成形時に0.5~2%添加し、溶融粘度を下げ、製品表面の光沢を向上させます。
使用上の注意と安全指針
– 操作上の注意:水、酸性・アルカリ性物質、重金属触媒との接触を避け、早期の架橋反応を防止してください。作業環境は湿度60%RH以下、温度15~35℃を推奨します。
– 技術サポート:具体的な添加量やプロセスは基材特性に応じて試験により決定する必要があります。詳細は技術サポートまでお問い合わせください。
保管・包装について
– 包装仕様:標準包装は25kgまたは200kgの鉄製密封ドラム缶(内面コーティング済)で、製品の安定性を確保します。
– 保管条件:未開封の製品は6か月の保存期間があり、5~30℃の涼しく乾燥した場所に保管してください。火気や酸化剤との接触を避けてください。
– 輸送条件:非危険物として輸送され、転倒や強い衝撃を避け、容器の破損を防いでください。
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