IOTA HB4151 – 気相疎水性シリカ
主な特長:
ジメチルジクロロシラン(DDS)によって処理されており、疎水処理コストが比較的低く、コスト重視の用途に最適です。優れた疎水性により、RTVシリコーンゴム(特に電子用封止材)の保存期間を大幅に延ばすことができます。比表面積は120±30㎡/gで、チキソトロピーと加工性のバランスが取れており、過度な増粘を防ぎます。灼熱減量は≤2.5%と純度が高く、不純物に敏感な精密電子分野に適しています。懸濁液のpHは3.7以上で酸性系に属し、特定のシリコーン系材料(例えば接着剤)との相溶性を高めます。
適用分野:
コストに敏感なRTVシリコーンゴム(例:電子封止材)、および長期保存性が求められるシリコーン製品に適しています。
IOTA HB4612 – 気相疎水性シリカ
主な特長:
懸濁液のpHは5.8~8.0の中性域で、塗料やインクなど幅広い処方に対応し、腐食リスクを回避できます。灼熱減量は≤2.0%とさらに高純度で、光学用コーティングなど高級用途にも適しています。炭素含有量は0.7~1.3%で、適度な疎水性を備え、沈降防止と平滑性を両立。比表面積は140±20㎡/gで、優れたチキソトロピー制御が可能で、垂れ防止にも効果的です。高い汎用性を持ち、RTVシリコーン、接着剤、粉体塗料などに使用可能です。
適用分野:
pHに敏感な塗料・インク系、コストと性能のバランスを求める汎用製品に適しています。
IOTA HB4615 – 気相疎水性シリカ
主な特長:
炭素含有量は1.0~1.7%で、最も強い疎水性を持ち、HTVやLSRなどのエラストマーの耐水性や保存性を大幅に向上させます。HTVシリコーンゴムの構造化を防ぎ、RTVシリコーンの保存期間を延ばします。加硫型HTVや液状シリコーン(LSR)に対応する唯一の製品で、全体的な補強効果を発揮。顔料の分散性を高め、粉体塗料の流動性を最適化し、凝集を防止します。灼熱減量は≤4.0%で、表面改質の自由度が高く、複雑な処方に対応可能。pHは5.8~8.0で中性環境に属します。
適用分野:
医療用LSRや耐候性HTVなどの高性能エラストマー、高い疎水性と長期安定性が求められる高級塗料・インクに最適です。
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