フランスは、**食品接触材料(FCM)**に対する規制が非常に厳しい国のひとつです。フランスの DGCCRF 2004-64 および AP2004-5 ガイドラインでは、シリコーン製品中の揮発性有機化合物(VOC/VOM)、特に D3~D10 などの低分子環状シロキサンの残留量を 0.5重量%以下に抑える必要があります。
近年、VOC基準を超えたことで輸出品が差し戻されるケースも増えています。そのため、原料選びから製造工程、最終検査まで、全体をしっかり管理することが重要です。
1. まずは高純度の原料を選ぶ
シリコーン製品に残るVOCの主な原因は、原料に含まれる低分子シロキサンです。
フランス向けに輸出する食品接触用シリコーン製品では、EU規則(EC)No.1935/2004 およびフランスの関連規制に適合した、食品グレードの高純度シリコーン原料を選ぶことが大切です。
また、混練時にカラーマスターバッチ、顔料、その他添加剤を使用する場合も、それらが食品接触材料の基準に適合しているか確認する必要があります。そうしないと、追加の揮発性不純物が入り込み、最終製品のコンプライアンスに影響する可能性があります。
2. 製造プロセスを最適化する
VOC含有量を管理するうえで、製造工程は非常に重要です。
加硫・硬化が不十分だと、架橋剤や低分子成分が製品内に残りやすくなります。そのため、成形時の温度と硬化時間を正確に管理する必要があります。生産効率を上げるために硬化時間を短縮すると、VOC超過のリスクが高まります。
特に重要なのが、**二次加硫(ポストキュア)**です。
成形後のシリコーン製品を専用の食品グレード対応オーブンに入れ、高温で加熱処理することで、未反応のオリゴマー、低分子シロキサン、架橋反応による副生成物をしっかり揮発させることができます。
ポストキュアの際は、オーブンを清潔に保ち、排気がきちんと機能していることを確認する必要があります。また、製品は重ねずに均一に並べ、全体がムラなく加熱されるようにすることが大切です。
3. 出荷前に信頼できる検査で確認する
出荷前には、各ロットのVOCが基準内に収まっているかを必ず確認する必要があります。
一般的には、**熱重量分析(TGA)やガスクロマトグラフィー質量分析(GC-MS)**などの方法が使われます。これらの検査では、250℃以下での重量減少率や、特定の揮発性成分の含有量を確認できます。
おすすめは、社内検査+第三者機関による確認の二重チェック体制です。これにより、各ロットのVOC残留量が 0.5重量%以下であることに加え、官能検査で異常なにおいがないことも確認しやすくなります。
4. IOTA 高純度白金触媒でフランス規制への対応をサポート
食品接触用シリコーン製品では、従来の過酸化物加硫から白金付加硬化システムへ切り替えることが、VOC残留を減らし、製品の安全性を高める有効な方法のひとつです。
IOTA Silicone Oil が開発した IOTA 81シリーズ 高純度白金触媒は、高機能シリコーン用途向けに設計されています。高純度の白金原料を使用し、鉛、カドミウム、水銀などの重金属や低分子不純物を厳しく管理しています。
高い触媒活性と優れたロット安定性により、製造段階から副生成物や揮発性成分の発生を抑えやすくなります。その結果、フランスの DGCCRF 規制およびEUの食品接触材料関連法規への対応をサポートします。
IOTA 81シリーズ高純度白金触媒について詳しく知りたい場合や、フランス市場向けシリコーン製品の配合最適化について技術サポートが必要な場合は、ぜひ IOTA Silicone Oil までお問い合わせください。
ウェブサイト: www.siliconeoil.net
メール: zyf@siliconeoil.cn
技術チームより、製品技術資料(TDS)、技術アドバイス、用途に合わせたソリューションをご提供いたします。
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